新柳の教え

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地域活動改革【その2】回覧板がまだ回り続けている

僕の住んでいる地域ではまだ回覧板が回っています。

みなさんは回覧板って知っていますかね?

 

僕の住んでいる地域では、組長からの連絡事項や配り物を紙の板に挟んで、組の全世帯に回しています。

これを回覧板といいます。

世帯数が200以上ありますので、たぶん10世帯を1ユニットとして回覧板が20個程度存在し、各世帯を回っていると思われます。

 

10年以上前に副組長をやっていた頃、まだこんなことやっているんだと思っていましたが今も続いています。

SNSがこれだけ普及し、デジタル化がこれだけ進んでいるにも関わらず、誰も変えようとしないのだろうか。

それとも変えられない何かがあるのだろうか。

 

回覧板って呆れるほどに原始的だし、回す人も大変、回される方も大変でいいことは何もないと思っています。

僕の地域の回覧板の運営の1例を書きます。

  1. 組長が区から預かった全世帯分の配り物を班ごとに振り分けて班長に渡す
  2. 班長は自分の班の複数の回覧板に配布物を挟み込む
  3. 班長は回覧板がスタートする世帯に回覧板を持っていく
  4. スタートする世帯から順番に回覧板が回る
  5. 回覧板が回る最後の世帯の人が班長に回覧板を渡す

これで回覧板でが1巡します。

 

回覧板が1巡するまでに早いところで2日程度、遅いと2週間ぐらいかかるところもあります。

時間がかかるのは、どこかの世帯が不在だったり、回すのを忘れていたりするからです。

 

配り物の多くは広報誌やチラシです。

現代においてはほとんどの世帯が電子媒体でいいはずです。

それをなぜか市がわざわざ紙に印刷してくれるお陰で、その下の区や組、班の人たちの作業が発生してしまっているのです。

 

日本全体で考えたらとんでもない量の無駄が発生していることになります。

紙や印刷代も途方もない無駄遣いをしていると思われます。

民間企業では地球環境の観点からもペーパーレス化の努力をし、様々な書類について消費者に確認を取った上でメール送付などに置き換えています。

ペーパレス化については、国や自治体ももっと積極的に進めるべきだと思います。

紙の無駄使いも大きいですが、その紙を回す人たちの手間の方がもっと大きな問題です。

 

そもそも回覧板っていつから始まったんでしょうか?

ウィキペディアによると、

日本では1940年(昭和15年)に内務省が下部機構整備を府県に通達したのを契機に隣組などの間における連絡手段として普及し今日まで採用されている

とのことです。

 

やはり国が通達を出していたんですね。

だから日本国中に蔓延しており、この方針を変更することもしていないのでお上の言うことに忠実な日本人はこの方針をまだ続けているのかもしれません。

 

でも1940年って80年以上前です。

回覧板を続けるのは明らかにおかしいです。

 

地域によっては回覧板をやめてLINEなどに切り替えているところもあるようです。

一方で、回覧板廃止を訴えると反対されるケースもあるようです。

反対の理由を聞いてみると、

  • 隣近所とのコミュニケーションの手段だから無くしちゃいかん
  • 独身の高齢者の生存確認の意味もあるから無くしちゃいかん

みたいな意見があるようです。

 

昔は回覧板は手渡しをしていたようですが、最近は不在も増えているので玄関先に置いてくるケースも増えています。

そうすると上記の反対理由は回覧板廃止とあまり関係ないとも言えます。

 

僕は来年度から組長をやることになっています。

組の運営の中で、まずこの回覧板を退治する必要を強く感じています。

 

どうやっていくか、これからじっくり考えていこうと思います。

 

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