「全てのものは2度作られる」という教えがあります。
これは今から20年程前の2000年頃に流行った本
「7つの習慣(著者:スティーブン・R.コヴィー)」
に書かれていた教えです。
この話を知って私の人生は大きく変わりました。
当時は仕事がすごく忙しくてやってもやっても次から次へと新たなタスクが舞い込んできてどうにもならない状況でした。
どうやったら仕事を早くこなせるのかに頭を悩ませていて、自己啓発本を色々読んでいる中でこの話に辿り着きました。
自分の仕事が何で忙しいのかを分析して、ある問題に気づきました。
新たな仕事が来た時にすぐ作業に取り掛かるのですが、途中で行き詰まることが多かったのです。
行き詰まるとその先どうしようかとか、前の作業に問題がなかったかとか色々考えているうちにたくさんの時間を使ってしまいました。
先輩に相談するにも自分が行き詰まっている原因が分からず、何を聞いていいのかも分からなかったです。
こうして無駄な時間を浪費してしまうことで忙しくなっているのだということに気づきました。
「全てのものは2度作られる」という話はこんな私を救ってくれました。
2度作られるという意味は、頭の中で1度作り物理空間でもう1度作ってものは作られるということです。
建物を建てる時も誰かの頭の中で建物が出来上がり、それを建設業者が具現化するというように全てものは2度作られているのです。
当時の私の仕事はシステム開発で、お客様に要望されたものをシステムに落とし込む作業をしておりました。
システムを作る仕事は要件定義、設計、コーディング、テストなどの工程を経て完成をすることができます。
お客様の要望を聞いてシステム要件を策定するのが要件定義なのですが、これが終了したタイミングで完成イメージが出来ていることが理想的な姿です。
しかしながらシステム開発のほとんどの現場ではこれが出来ないのが実情です。
私自身もこれが出来ないことで数々の失敗をしてきました。
「全てもののは2度作られる」という話によって、私は要件定義終了段階で次工程以降の作業をできるだけリアルにイメージして、どうやって作るのか、どのように進めるのか、それぞれのタスクをこなすのにどれだけ時間がかかるのかを測るようになりました。
一般的には計画をどれだけ緻密に作るかということになりますが、計画を緻密に立てたとしても作業をリアルにイメージすることはなかなか出来ないことです。
当然イメージしたことと現実には必ずギャップが出ます。
このギャップが自分が予測できなかったことです。
つまり、イメージをすることによってギャップ分析ができるのです。
そして将来の改善につなげることができます。
「全てのものは2度作られる」という教えに基づいて、私の仕事は改善してきてあれから20年以上経った今でも役に立っています。
この教えはみなさんの人生にもきっと役に立つと思い、ご紹介させて頂きました。
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7つの習慣-成功には原則があった! | スティーブン・R. コヴィー, Stephen R. Covey, ジェームス スキナー, 川西 茂 |本 | 通販 | Amazon