ゴールの設定は言うのは簡単なんですが、行うのは難しいです。
やっとの思いでゴールを設定し、それに向かって進めることができたらそれはラッキーです。
ゴールを見出した時は何となく爽快感があり、これからゴールに向けて何をしていこうかと考えることもワクワクする体験です。
ゴール設定という1つの壁をクリアし、進んで行こうとすると次の壁が訪れます。
これが引き戻しです。
私も過去に何度かゴールを設定したのですが、この引き戻しの波に飲み込まれてしまった経験があります。
引き戻しとはどういうことかというと、ゴールに向かおうとする自分の意志をもう1人の自分が邪魔をするということです。
これは無意識の抵抗という表現もできます。
例えば資格試験の取得を目指したとしましょう。
資格取得に向けた学習スケジュールを立て、その計画に則って学習をし始めます。
そうすると仕事が急に忙しくなったり、地域の役員を頼まれたりして学習時間が確保できない状況が作られたりします。
或いは体調を崩して学習できない状態になったりします。
これがよくある引き戻しの例です。
引き戻しは創造的回避とも近い関係にあると思います。
学校に行きたくない子供が朝になるとお腹が痛くなるのが創造的回避の代表例です。
人間は現在の自分を維持しようとする機能を持っており、変わろうとするとそれはダメだと言ってくるんですよね。
これは身体的な維持はもちろん、精神、思考の部分にも適用されているようで、ゴールにまで口を出してくるのです。
この引き戻しの強さは凄まじいものがあり、上記にあるような色んな手をつかてゴールには行かせないぞと邪魔をします。
この引き戻しは物理空間では他人や環境が邪魔をしているように見えるんですけど、大元は自分が作っているというのが恐ろしいことです。
これを打破するのも容易ではありません。
一般的な表現では困難に打ち勝つということと同じなんでしょうが、困難をもたらす相手が自分なのがとても厄介なところです。
この問題にどう対処すれば良いのかについて、次回以降考えていきたいと思います。