みなさんこんにちは。
最近あるセミナーに行ったときに面白いワークをやりました。
2人ペアで1人が話し手となり、頭の中に情景を想起しそれを3分間で言葉にして相手に伝えます。
もう1人は聞き手となり、話を聞きながら相手が伝えていることを絵に描きます。
そして聞き手はその絵を見ながら、相手が話した内容をなるたけ仔細漏らさず話す。
というものです。
これはイメージを言葉にする訓練、言葉をイメージにする訓練をお互いにやるものです。
正直面倒なことをやらせるなと思い、だいぶ嫌だったんですがやってみるとすごいことがわかりました。
話し手はスピーチの訓練をしているようなものだなと思いました。
人前で話をするとき、大抵の人は原稿を起こしたりメモを作ったりします。
そして多くの人が原稿やメモを見ながら話をします。
でも話をすることに慣れている人は、何のメモも持たずに1時間とか平気で話ができたりします。
なぜそんなことができるかというと、イメージを頭の中に持っているからのようなのです。
誰でも色んなイメージを頭の中に作ることができます。
だけどそれを言語化することに慣れていないため、頭の中のイメージをうまく説明できないでいます。
それを訓練しようというのがこのワークでした。
僕が話し手をする前、かなり緊張していました。
でも何となく頭の中にイメージが出来上がり、それを話し始めると意外とスラスラ話をすることができたのです。
メモを見ながら話をするよりもスムーズかもしれないとも思いました。
僕がイメージした内容は、「海に行って堤防で海を見ながら佇んでいる」というシチュエーションでしたが、イメージに臨場感があってあたかもそこにいるような感覚になりました。
だからそこで右を向けば富士山が見え、左を向けば港が見えなど、イメージの中で視線を動かすとちゃんと情景が変わったのです。
今まで人に話をするときに、イメージを想起して話をすることはほとんど記憶にないです。
メモを見るかどうかは別として、必ず話す内容を言葉でまとめていました。
メモよりもイメージをもとに話す方がいいかもしれないと思いました。
セミナー講師は訓練が必要とおっしゃっていましたが、訓練しなくても割とできることに驚きました。
聞き手の方は僕の話を聞いて絵を描きました。
そしてその絵をもとに僕がイメージしていることを再現してくれました。
僕がイメージしたことの9割は正確に話をしてくれたのでビックリしました。
担当を逆にしてやってみてましたが、僕も相手の方が話している内容を9割程度正確に話すことができました。
自分がもともとビジュアルが苦手で、どちらかというと言葉や音でものを捉えていると思っていたのですが、今回のワークでビジュアルの感覚も人並みにはあることに気づきました。
そしてイメージで捉えたものは、忘れにくいということにも気づきました。
この話はこれからの生き方に影響を与えそうです。
話すときは、頭の中にイメージを作って、イメージの中で映像を動かしながら話す。
聞くときは、相手の話を絵にしてみる。
これからしばらくそんな生活を試みてみようと思いました。