今回は過去に影響されずに自我を作っていくことについて考えていきます。
自我は過去の体験や情報、考えたことなどを材料に生成されます。
そして自我が自分を縛り、行動を自我の範囲内に制限します。
だから、自我を変えていく必要があります。
それには過去の記憶を一旦脇に置く必要があります。
そして、過去をインプットとせずに自我を作っていければ新しい自我が作られます。
詳細は以下で説明します。
過去を一旦脇に置くとはどう言うことかというと、まっさらな状態になることです。
自分が自分でなくなる感覚なのかもしれません。
何の判断もせず、ある物をあるがままに何でも受け入れる状態。
まず、この状態を作っていくことが目指すところです。
きっと生まれたての赤ちゃんはこういう状態を体現しているでしょう。
大人が赤ちゃんレベルの境地に至ることは無理かもしれませんが、目指すところはここと言うことを理解しておきましょう。
次に変わりたいという思いについて考えます。
自分が将来どうなっていたいのかをぼんやりと思い描きます。
そして、新しい自我を作っていきます。
外から入ってくる色んな情報を受け入れながら、将来のなりたい自分に関係のある情報をピックアップしていきます。
このピックアップされた情報が新しい自我を作っていくのです。
ここで重要なのが将来のなりたい自分についてぼんやりと思い描くことです。
これがいわゆる道標になります。
これがないと、まっさらな状態で何の取っ掛かりもないので情報が流れていくだけになってしまいます。
また、なりたい自分を描くときに何をインプットとして考えるのかということも注意しなければいけません。
自分の過去の自我をインプットにしてしまったらもとの木阿弥です。
上記の説明で、将来のなりたい自分を作って新しい自我を作る順番で書きましたが、ここは同時並行で相互に関連しながら行っていくことになりのではないかと思っています。
何かを考える時に知識は必要です。
過去に得た知識だけでは足りず、新たに知識を蓄える活動も同時に必要になるので同時並行にならざるを得ないのです。
だから新しい自我も、同時並行に、双方向に行き来をしながら作っていくことになります。
こうやって新たな自我を作ることができると、変われる状態になることができるのです。