みなさんこんにちは。
今回は成長への近道 〜早いと思うぐらいでデビューする【その3】現状を変えていく方法をお届けします。
今まで2回にわたり、「今のままで十分」という考え方と「現状を変えたい」という考え方についてお伝えしました。
今回のテーマは成長への早道です。
成長への近道
成長したいという願望は多くの人が持つものです。
そして成長したいというからには、成長した後に期待する何らかのゴールがあるはずです。
今回は僕のギターレッスンでの出来事を例に、成長への近道についてお話しします。
僕の場合、ギターが上手くなりたいという成長意欲があります。
ギターに興味がない人からすると、「ギターなんて上手くなってどうするの」って思うかもしれません。
なんでギターが上手くなりたいかを自分に問うてもパッと答えが出ませんでした。
ギターが上手くなりたいという願望が半分無意識なんでしょうね。
少し考えるとこんなことが浮かんできました。
- きれいな音が出せるようになりたい
- 弾き語りのレパートリーを増やしたい
- 誰かに披露してほめられたい
- みんながぜひ聴かせてほしいというほどの感動的な音を奏でたい
僕はもともと音楽が好きです。
歌うのも好きですが楽器も好きです。
ピアノやギター、オーケストラなどを聴いて感動したことも何度もあります。
こういう経験が背景にあって、自分も人を感動させるような技量を身につけられたらいいなというのが願望、つまりゴールということが分かってきました。
こういう自問自答をすると、このゴールがあってギターの練習をしているということが分かります。
ではゴールに向かって僕が何をしているかというと、ギター教室に通い始めています。
毎週のレッスンと日々の練習というのが日課になってきました。
左手の指の皮も厚くなってきて、自分でも練習頑張ってるなと思っています。
それまではYouTubeのギターレッスン動画を見ながら練習していたのですが、1ヶ月もすると飽きてしまってやらなくなっていました。
レッスンを日課とすることで、半強制の要素が加わっていることが続ける原動力になっていると思われます。
ギターレッスンを始めて1ヶ月が経過した頃先生から、
「来月発表会があるから出て」
といきなり言われました。
どんな発表会かと聞いて見ると、ギター教室のレッスン生とその家族含め50人程度の前で演奏をするとのことでした。
急に心臓がドキドキしてきました。
「大丈夫だよ、これだけ弾ければ。」
僕は苦笑いしながら発表会に出るか出ないか考えていました。
「まだ初心者なのに発表会なんて出る人いるのかな。」
「発表会ってどんな雰囲気なんだろう。」
「もしかして先生から優秀な生徒と判断されてるのかな。」
「発表会に出たとして緊張に耐えられるかな。」
「生徒はみんな出るのかな。」
こんなことを考えながらも
すぐに
「わかりました。」
と返事をしていました。
「じゃあどの曲にする?」
と聞かれて、
「そりゃ今練習している曲に決まってるよ。」
と思って
「栄光の架け橋にします。」
と答えました。
「もう1曲どうする?」
「え、2曲やるんですか?」
「そうだよ。」
「じゃあ名もなき詩にします。」
これも最近練習し始めた曲です、
「うぁ、チャレンジャーだな。」
「間に合うかな。」
「そんなあ。」
「練習している曲が2曲しかないんだからしょうがないじゃん。」
と思いました。
発表会に出ることが決まり、レッスンではマイクをつけてカメラを回して演奏をするという練習を繰り返しました。
不思議なことにカメラを回すだけで緊張し、声が上ずったりします。
そしてミスも増えます。
家では次のレッスンに向けて毎日1時間ていた練習をするようになりました。
こんな生活を1ヶ月続けました。
そして発表会の当日を迎えます。
ステージに立つと50人ぐらいの観客が押し黙って僕を見つめています。
それだけで緊張が走ります。
演奏を始めると自分の足が震えているのが分かります。
でも演奏そのものは順調にできています。
応援に来てくれていた家族や兄弟が僕の真正面に見えていて、すごく心強く感じました。
出来栄えとしては70点ぐらいでしたが特に事故もなく演奏を完遂できました。
こんな経験をして僕は思ったのです。
ギターを始めてわずか2ヶ月でステージに立ち、観客の前で普通に演奏する事ができるんだ。
ちょっと信じられないけどこれは現実。
これが完璧になるまで練習していたらステージに立つまでにどれだけ時間がかかったかわかりません。
まだ早いと思う段階でステージデビューすることで、僕は短期間に急成長することができました。
もちろん完成度としては低いですが、ステージに立った経験はどれだけたくさんの練習よりも自分の成長につながったと思います。
これはどんなことにも通ずると思います。
仕事で新規事業を起こそうとしている時、調査や準備に時間をかけすぎると分からないことはいつまで経っても解消されず、不安が増殖してしまいます。
「まだ早い」
とか
「今の自分には無理かな」
とかいうことを考えてしまいます。
「トライ&エラー」という言葉はよく使われます。
これはやってみないと分からないことが多いので、とりあえずやってみてエラーが起きたら補正していこうという考え方で、多くの方が推奨しているやり方です。
でも多くの人がエラーすることに過度な恐れを持っているので、なかなかできません。
「もし失敗したら観客から嘲笑されるかもしれない。」
「失敗したら自分のメンタルがやられる。」
「本当にうまくいくんだろうか。」
こんなことを自問自答していると動けなくなります。
ここで問われている疑問はすべて失敗を前提に語られます。
でも成功と失敗の確率は半々と考えた方がよく、成功した時のことをもっと考えるべきだと思います。
僕のギターの先生は上手くいくことを前提に考えてくれる人です。
そして失敗してもいいじゃないかと励ましてくれます。
こういう人が近くについていると、このようなネガティブトークが和らいで、行けるかもしれないという気持ちになります。
今回は僕のギター発表会デビューを例に、早くデビューすることで早く成長することをお伝えしたかったです。
人生はそれほど長くはありません。
みなさんの人生のあらゆる面で、完璧を目指すよりも早くデビューすることを考えていただけると幸いです。