四苦八苦という言葉があります。
この言葉を初めて知ったのは恐らく小学校の頃、四字熟語として教わった時だと思います。
それからしばらくはこの言葉を使うことも思い出すこともありませんでした。
30代の頃から自己啓発本を色々読み漁っていると、時々仏教の教えにいきつくことがあって、たいていの本で四苦八苦に関する解説が書いてありました。
これで四苦八苦って仏教用語なんだということを初めて知りました。
四苦八苦という言い方をしていますが、八つの苦しみを表現しているので八苦でもいいような気がしますが、四苦が人間の根源的な苦ということで分けて書いているようです。
四苦とは生老病死のこと、残りは以下の4つです。
愛別離苦(あいべつりく)
愛する人と離れなければならない苦しみ。
怨憎会苦(おんぞうえく)
嫌いな人に出会ってしまう苦しみ。
求不得苦(ぐふとっく)
求めるものが手に入らない苦しみ。
五蘊盛苦(ごうんじょうく)
自分の心や身体が思い通りにならない苦しみ。
言葉の意味を知ったのはごく最近ですがさすがに仏教、確かにそうだよなと思います。
五蘊盛苦(ごうんじょうく)は現代の多くの人々の苦しみの中心だと感じます。
五蘊(五陰)は色、受、想、行、識のことで、それぞれ身体、感覚、イメージ、欲求、認識を意味するそうです。
五蘊は人間にとって大切な機能ですが、これらを自在にコントロールすることができないのが普通の人間なんだということを改めて理解させてくれます。
これらの苦しみは常に付きまとうことであり、これを克服していくのが人生の修行というか目的なんだろうなと思いました。
この四苦八苦で面白い話があるので紹介します。
四苦八苦を数字でにすると、
49と89です。
これを掛け算の九九で計算すると、
4 × 9 = 36
8 × 9 = 72
となります。
この計算結果を足すと、
36 + 72 = 108
になります。
煩悩ですよね。
たまたまの結果のようですが、面白いなと思いました。
私はゴルフをやるものですから、36,72という数字を見るとパープレイを連想します。
ゴルフも五蘊盛苦(ごうんじょうく)はつきものなんです。
四苦八苦が九九の計算で煩悩、ゴルフのパープレイまで繋がりがあることで、世の中って不思議だなとつくづく思いました。