みなさんこんにちは。
はじめに
みなさんは自分の性格についてどう捉えていますか?
世の中には外向型と内向型の人がいます。
僕は自分のことを内向型と捉えています。
そして、内向型な自分の性格をネガティブに捉えることもしばしばあります。
でも内向型の自分なのに、まわりの人はなぜか僕のことを人前に出そうとします。
それがなぜかわからないけど、このことに関してはみんなが僕に期待してくれているからなんだとポジティブに捉えています。
会社では望んだわけでもないのに課長、部長、執行役員、取締役と順当に昇進させて頂いています。
地域のコミュニティでは様々な役員を頼まれました。
子供の学校では子供会の支部長やPTA会長を頼まれました。
役をお願いされるのはみなさんの期待があってのことで、喜ばしいことなのですがこういう役には必ず人前で話すことがついてまわります。
これがどうしても得意にはならず、今も悩んでいます。
こんな僕に勇気を与える本に出会いました。
この本を読むと、僕と同じような悩みを抱えている人はたくさんいるんだなと気づきました。
僕のブログをお読み頂いている方に、この本で僕が知った情報を共有させていただきます。
少し長くなりますので2回に分けてお伝えしていきます。
静かな人の特徴
脳が「即座の反応」に向いていない
たとえば大学の近くの道路を渡っているとき、向こうから知り合いがやってくるのが見えるだけで、私は思わず透明人間になりたくなる。
相手は当然声をかけてくれるだろうし、そうしたら、こちらもとっさに何かを言わなくちゃいけないからだ。
この本の著者のジル・チャンさんは本質的にはこういう人です。
でもある国際機関で20か国以上にまたがるチームのマネージャーを務めており、著作が米アマゾンのランキング1位になり、出版界の章であるフォワード・インディーズ「ブック・オブ・ザ・イヤー」特別賞に選出されている大変活躍されている方です。
僕もこういうシチュエーションはあまり好きではありませんが、著者自身がこういうことを公にさらしていることに驚きました。
やがて、あいさつに関しては、内向型の多くの人が、私と同じように感じていることがわかった。
どうやら内向型の私たちは、脳の使い方がまったく違うのだ。
内向型人間が「即座の反応」に向いていない理由
「内向型人間の知られざる生活(The Secret Lives of Introverts)」(未邦訳)の著者、ジェン・グランネマンは、これには2つの理由があると指摘している。
第一に、内向型はじっくり考える傾向にあり、自分が言おうとしている言葉の真意を慎重に考えてから口を開く。
第二に、内向型は長期記憶に頼る傾向がある。
しかし、長期記憶にアクセスするのは、短期記憶の場合よりも複雑で手間がかかる。
長期記憶を引き出すには、何らかの取っ掛かりを必要とすることが多いのだ。
この説明は確かにわかる気がします。
外交型の人は瞬時に反応して、言葉がポンポン出てきます。
だからすごく頭の回転が早いように見えますよね。
僕の経験値では、営業職につくような人はこういう傾向が強いです。
話のテンポがよく、商談などの場面ではお客さんから好感をもたれます。
僕は技術者サイドにいますので、営業がお客さんに言った内容を具現化する段になって
「それ、できないんじゃないの?」
「どうやってやるの?」
というやりとりでもめることがよくあります。
深く考えると難しいことっていっぱいあるんですが、内向型の人間はこういうことについて答えが出るまで口を開かないことが多いです。
第二のポイントで長期記憶に頼るというのは新しい発見です。
でも言われてみるとその通りな気がします。
自分自身で考えてみると、昔のこととかをすぐに思い出せないことがあったり、何かの取っ掛かりが必要だったりすることが確かにあります。
静かな人の能力は見えにくい
当然ながら、職場は戦場だ。
同僚でも部下でも、明るくて気さくな性格の人や、ウィットに富み、機転の効いた会話のできる人が、誰からも好かれるのは想像に難くない。
そういう人は、まわりの人たちと簡単に仲良くなれる。
そして、会社を代表する重要な職務に適任だと目されることが多い。
これは誰もが共感できることではないでしょうか。
いわゆる「気が利く」と言われる人はこのような特徴があると思います。
このような人が重宝されるのは自然の理です。
いっぽう、静かでおとなしい性格の人たちは、裏方の部門に配属されたり、社内の目立たない業務を担当したりすることが多い。
内向型でも能力が優れた人たちは、高いスキルを要する業務を担当できるが、そうでなければ、本人の意向とは関係なく、専務仕事を担当されがちだ。
内向型の人でも組織を担ってほしいと思う人はたくさんいます。
だけど、僕の経験でも内向型の人は反応が悪かったり、積極性がないように見えたりするので物足りなさが露呈してしまいます。
僕自身が内向型のこういう人の良さを理解して、重用しようとしてもまわりを説得することができないというのが実情です。
この本を読んで、僕が10年ほど前に考えていたことを思い出しました。
「おとなしく、私利私欲に走らず、うちに秘めた強い思いを持っているいい人を世に出すことが内向型である自分の使命かもしれない。」
外向型と内向型の仕事の仕方の違い
■外向型
外向型の人たちはてきぱきしている。
何でもさっさとこなし、即座に決断を下し、リスクを取るのを恐れない。
刺激や快楽を求め、自ら率先してリードし、争いを恐れない。
だが1人で仕事するのは好きではない。
■内向型
いっぽう内向型の人たちは、物事を深く考えがちで、多くの刺激には対応できない。
慎重で用心深く、相手の話を聞くのが好きで、争いはなるべく避ける。
ひとりで仕事をするのも苦にならない。
外交型と内向型の特徴をよく捉えている説明だと思います。
この説明を見て、僕は内向型の傾向を強く持ちながらも外向型の特徴である「即座に決断すること」と、「リスクを取るのを恐れない」傾向も持ち合わせていることに気づきました。
これは後天的に必要に迫られて育ったものかもしれません。
内向型の充電の仕方
内向型がエネルギーをチャージするには、ひとりになる必要があるのだ。
外向型と違って、外的刺激によって元気を取り戻すことはできない。
僕の職場ではストレスがたまった社員を飲みに連れて行く上司が多くいます。
僕も自分の部下に対して、飲みニケーションをしたことがありましたが喜んでいる社員と迷惑そうな社員がいました。
「それは外向型と内向型の違いだったのかもしれない」
「内向型には悪いことしたかもしれない」
自分自身も上司に飲みに誘われることがよくありましたが、上司が誘ってくれたことに感謝することを優先し、本当の自分の気持ちはあまり考えたことがありませんでした。
僕自身もひとりでゆっくりする方が好きなので、本当は飲みに行くことで充電はできていなかったのかもしれません。
内向型の特徴
- 始業30分前には仕事を始める、あるいは30分ほど残業するのが好き。そのほうがオフィスが静かで、仕事がはかどるため。
- ブログやSNSでは饒舌で面白いことを書けるのに、リアルでいろんな人との集まりに出ると、にっこり笑って、おとなしく聞き役に徹する。まわりの人が気づかないうちに、さっさと姿を消してしまうことも。
- ひとりの中に真逆のふたりの人物が存在するかのよう。複雑な事業計画が得意で、明確な戦略を打ち出し、骨組みのしっかりした文章を書くという定評があるいっぽうで、ミーティング中に突然、名指しで質問されたりすると、気が動転し、すっかり慌ててしまう。
- いざとなれば壇上に立ち、聴衆の前で堂々とスピーチができるのに、大勢の人の前で不意にほめられたりすると、ひと言も喋れなくなってしまう。まるでわざと自分の能力を否定(あるいは謙遜、卑下)して、情けない姿をさらしているかのように。
- 100ページ近い契約書をチェックする際、どんなに些細なミスでも見つけることができる。
- 仕事のあとは、同僚たちとディナーやパーティーに出かけたり、バーで飲んだりすることよりも、家でごろんと横になったり、マグカップで紅茶を飲みながら本を読んだりするほうが、くつろいで元気になれる。
- 近所の公園で子供を遊ばせるときは、よその親たちと一緒に子育ての話題でおしゃべりをするより、公園の端っこで本を読んでいるほうがいい。
- 10年以上同じ所に住んでいても、近所の知り合いはひとりかふたりしかいない。知り合いといっても、車寄せなどでたまたま顔を合わせたら、あいさつするという程度の仲。
今はだいぶ変わってきたと思いますが、一昔前なら確実に「変わり者」呼ばわりされるような所業ですね。
正直に言いますと僕はかなりの部分で共感できます。
だけど世間体みたいなものを気にして、自分がしたいままにできていないし、これからもすぐにはできる気がしません。
内向型の顕著な特徴
- 内向型はじっくり考えるため、考え事に時間がかかり、会話の時でも黙っている時間が長い(頭の中で常に新しい情報や、過去の経験や、感情にまつわる記憶を蘇らせているせいだろう)。もの柔らかな口調で話す。
- 内向型は自分が話しているときは視線を逸らす(最も適切な言葉や表現方法を探しているため)が、相手の話を聞くときは、目を合わせる回数が増える(情報を取り込むため)。
- なんでもきちんと準備をしないと気がすまない。
- 細かい部分を大切にし、よく注意を払う。
- 記憶力に優れているが、思い出すのに時間がかかる。
- 話すよりも書くほうが、自分の言いたいことを明確に表現できる。
- 昔のことをくよくよ考えてしまうことがある。
- 人の外見に身頓着で、顔をよく覚えていないことが多い。
- 友人の数は少ないが、つながりは深く、友情は長続きする。
- 仕事などの場での人柄と仲間内での人柄は少し違う。
自分自身にもよく当てはまりますし、他の内向型の人を見ててもそうだと思える素晴らしい洞察力だと思います。
ただ、著者はこれらの特徴分けの目的は、内向型の人たちが自分自身をよく理解するためであり、自分を内向型の型にはめ込むような使い方をしないよう戒めています。
つまり、自分の特徴を必要に応じて変えて行くべきだし、変えていけるということを伝えているのだと思います。
静かな人の人間関係構築法
内向型の人たちがやるべき行動
内向型の私たちがやるべきことは、あまり頻繁には話さずとも、自分には能力もあり、面白い人間であるということをまわりの人たちにわかってもらうことだ。
内向型の人たちは外向型の人たちをうらやましく思ったり、真似をしようとしたりする場合があります。
でもそれは無理があり、うまくいきません。
内向型の特性を活かし、外向型にはできない良さを示していくべきというのが著者が考え実践してきた戦略です。
内向型の人は表現が苦手なので、そこを頑張って伝えて行くということだと思います。
決して内向型を変えるのではなく、あくまで良さを伝えていくことがポイントです。
友人のつくりかた
ここ何年かでできた友人は、みんな仕事を通して知り合っていたことに気づいた。
(中略)
職場では、誰もがリソースや機会をめぐって競い合っているため、その人がどんな価値観を重要視しているかがよくわかる。
みんなやるべきことが山ほどあるから、その人が人生の問題にどのように優先順位をつけているのか、その理由も見えやすい。
ともに難問に取り組んでいる仲間なら、逆境に直面したとき、どんな態度を取るかが互いにわかるだけでなく、力を合わせて困難に立ち向かうため、固い絆と信頼関係を結ぶことができる。
そういうことはいずれも、学生時代にはなかなか難しいし、遊び仲間や合コン相手などとできることでもない。
内向型は友人をつくることにも苦労することが多いと思います。
というより、友人をあまり増やすとひとりの時間が確保できなくなるという気持ちがあり、友人をたくさんもちたくはないという心理もあるような気がします。
わいわい騒ぐのも好きでなないタイプが多いので、いわゆる遊び友達はあまり必要ではないかもしれません。
そうなると、なんらかの同じ志をもった人を友人として選ぶのが自然な流れです。
だから著者のいうように仕事を通して知り合った人が友人になるのでしょう。
仕事をしてなかったら、私たち一体どうやって友達なんか作れる?
確かに仕事で成功している人を見ていると、仕事を通じて友人を作っている人が圧倒的に多い気がします。
まあ、仕事とそれ以外を分けて考えてさえいないようにも見えますが。
「もめごと」をさばく4つの方法
内向型の人間にとって、もめごとに巻き込まれてそれに対処するのは相当苦手分野だと思います。
だからだと思いますが、この本ではもめごとへの対処についてわざわざ紙面を割いています。
もめごとは、互いのコミュニケーションや理解のしかたについて、新たな方法を学ぶ絶好の機会にもなる。
ピンチを無駄にせず、むしろチャンスと捉えよう。
1.ひと息ついて、戻ってくる
もめごとが起こった場所からいったん離れるか、頭の中を整理して、気持ちを落ち着けるための時間をとること。
けれども、それがすんだら、あらためて問題に向き合い、対処し、解決する必要がある。
内向型は外向型に比べてもめごとが起きたときに動揺する割合が多いはずです。
なぜならもめごとが起こっているときは、考えることがすごく増えていて深く考える癖がある内向型の頭はパンク寸前になるからです。
いったん離れるとか頭を整理するという対処は、感情の揺れを落ち着けるのと自分のキャパで考えられるボリュームを冷静に計算するなどの作用を期待する行動と思われます。
2.思いやりを持って相手の話を聞く
相手の言い分に対して注意深く耳を傾け、相手が何を懸念しているのかを理解できれば、問題の原因も見えてくるはずだ。
そして、意見の一致が生まれる余地を残しておくことーこれは内向型が得意なことの1つだ。
ただしよく覚えておこう。
相手側の気持ちに共感したり、尊重したりするのは大切だが、相手の意見に同調しなければならないわけではない。
本来内向型は、思いやりを持って相手の話を聞くのは得意だが、もめごとが起きているときはそこから離れたい気持ちが優位になるので、この得意なことができなくなるのでしょう。
「本来の自分を取り戻そう」というのが著者の意図だと思います。
そして「共感」「尊重」は大切だが、争いを避けようとし過ぎて安易な「同調」はしないように気をつけなさいと言っていますね。
3.コミュニケーションのチャンスにする
内向型の中には、自分の気持ちや考えを表現するのが苦手な人たちがいる。
プレッシャーが強いときは、なおさらだ。
こんなことを言ったらどうなるだろう、と頭の中であらゆるシナリオを考える。
そうやってあれこれ考えるほど、言葉が出なくなってしまうのだ。
だが、肝心なときに自分の考えを口にしないと、せっかくのコミュニケーションの機会を逃してしまう。
もともと言葉を発することだけでもプレッシャーを感じる内向型が、もめごとの際に言葉を発することはとてもハードルが高いことでしょう。
だけどもめごとのときに言葉を発しないと、相手の主張を認めたと捉えられる可能性や無視されたと思われる可能性が生じます。
だからもめごとの際は、考え込んで長く押し黙る癖を意図的に変えていく必要があります。
4.引きずらない
内向型の人たちは深く考えるのが得意だ。
頭に入れた情報を、長い間保存しておくことができる。
だからこそ、「問題が解決したあとは、そのとき考えたことや感じたことを、いつまでも覚えておくことはない」と自分に言い聞かせる必要がある。
問題が解決しても、内向型はさらに1人で悩んでいるのを僕自身もよく見かけます。
「本当にあれでよかったんだろうか?」
「解決案が間違っていたらどうしよう」
「相手は本当に納得しているんだろうか」
など、考えてもキリがないことを延々と考えているのです。
僕は内向型ですが、こういうふうにはならないので、いつまでも引きずっている人に対してはなだめる側にまわります。
本当に考えが深いというか、悩むのが好きなように見えてしまいます。
それが役立つ場合もあるので一概に否定はできませんが、著者のいう通り、少なくとももめごとが解決したときは引きずらないようにしたいものです。
直接話すだけで、問題は簡単になる
内向型が文字のコミュニケーションに長けているのは確かだが、大量のメールやテキストメッセージが飛び交っていく中で、もめごとが起こる場合もある。
これ、仕事においてよく起こる話です。
僕の感覚だと内向型でも外向型でももめそうなときは、相手と話をしたくない心理が働きます。
それでメールでお互い主張をし合います。
こういうやり取りのときは、自分を守ろうするので相手の主張を無視したり、相手の言葉尻にケチをつけたりします。
そうすると自説の正しさを証明しようと、さらに文章が長くなってくるのです。
内向型の人は文章が得意なので、この展開はある意味得意分野に引き込んでの戦いになっているので自信もあったりします。
しかし、残念ながらこのやりとりでもめごとが解消することはありません。
著者はこんなとき、電話で直接話すだけであっさり話が解決に向かうと言っています。
これは僕の経験からもその通りと言えます。
だけど内向型であればあるほど、直接電話で話すことに恐怖を感じるため、このような状態に陥りやすいのです。
ここでも結局勇気をもって、自分の苦手な電話をすることが大事なのです。
もめごとが起きているとき、起きそうなときは直接話をすること、覚えておきましょう。
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