新柳の教え

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職場の困った人の対処法! いくら言っても問題行動を改善しない人への接し方 【その2】

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問題行動を改善できない人への接し方

 

知識レベルを把握し、不足している知識を教えてあげる

仕事をする上で知識が不足していると大きな過ちを犯す可能性があります。
 
極端な例かもしれませんが、外科医が手術の方法を知らずに人の身体を切ったら人の命を奪ってしまうことだってありえますよね。
 
知識が必要なのは自明なのですが、多くの人は知識習得の時間を惜しみます。
ですので知識習得を促してもなかなか思うようにならないのが世の常です。
 
更に問題行動を改善できない人は、問題行動を問題行動と思っていないので知識習得へのモチベーションが生まれにくいです。
 
ですので不足している知識を炙り出し、それを教えてあげるのです。

 

 
ここまでするのは大きな労力と障壁があるので大変なことです。
 
知識を教えてあげようとすると、
 
「そんなの知ってるよ」
「そんなことは私が知る必要はない、他の人がやればいいじゃん」
 
などの反応をされることだって十分考えられます。
 
「教えてくれてありがとう」
という言葉をもらえるのはずっと後の事になるかもしれません。
 
私自身ここまでできるかといわれれば、正直自信はありません。
もし、ここまでできる方がいたら、本当にできた人だと思います。
 
ここまでやるかどうかはみなさん次第ですが、これが1つの答えだと私は考えています。
 
 

仕事への取組みに対する考え方を把握し、違う考え方があることを教えてあげる

仕事に取り組むときに誰しも何らかの考え方を持っており、それを軸に行動を決めています。
問題行動を改善できない人は、多くの人が持っている考え方と違う考え方を持っている可能性が高いです。
 
人と衝突しやすい考え方は以下のようなものです。
 
  • 残業は一切したくないので予定外の作業は他の人にやって欲しい
  • とにかく自分が楽をしたい
  • やったことがないことはできない
 
これらは誰しも少なからず内心思っていることですが外には出さないのがマナーです。
問題行動を改善できない人は、これらの考え方を隠し切れず表に滲み出てきてしまうようです。
 
これらの考え方が悪いと否定するつもりはないです。
どちらかというと考えが不足しているのかもしれません。
 
みなさんは何が不足していると思いますか?
 
 
私は以下のものが不足していると考えます。
 
  • 責任感
  • 協調性
  • 利他的精神
 
問題行動を改善できない人は、自己愛が強いので自分を大事にしたいと思っています。
ただ、これらのものが不足していることによって周りから愛されない状況が生まれてしまっているように見えます。
 
「自分1人の愛より周りの多くの人の愛を受けることの方がずっと幸せになれる」
 
という考え方を教えてあげましょう。
 
これも理解してくれるまでに長い道のりを辿る可能性もあります。
究極的には自分で気づくしかないのですが、言ってあげることによって考えるきっかけを作ってあげると思えばいいかと考えています。
 
 
 

仕事に従事している目的を理解してあげる

 
問題行動を改善できない人は、仕事以外に色んな問題を抱えている可能性があります。
 
私が接してきた問題行動を改善できない人は以下のような状況の方がよくいました。
 
  • 家族が体調が悪く、家では介護に追われている
  • 子供が40歳近いのに働かない
  • 趣味にはまっていて仕事の優先順位は低い
 
このように仕事以外に問題を抱えていて、仕事に対する優先順位が低くなっていることもあります。
こういうケースの人は仕事に従事する目的を「最低限のお金を稼ぐため」としているかもしれません。
 
そうなると仕事のパフォーマンスが落ちるのは、肯定はできなくても理解はできます。
 
他にも色んな状況が考えられますが、こういう方々は以下のような境遇に陥っていると考えられます。
 
  • お金に困っている
  • 時間的に余裕がない
  • 気持ちが上の空で仕事に集中できない
 
これも一般的に誰しも起きうることで、こういう状況でも問題なく仕事ができている人がいることも事実です。
でも、問題行動を改善できない人は、何らかの事情でそうはできないことも理解してあげる必要があります。
 
問題行動を改善できない人の背景を理解し、その背景で仕事に従事している目的が何かを聞いてあげましょう。
 
これをすることにより問題の根っこが分かってきます。
そして問題の根っこを捉えていくと、どんな問題行動をするのか、なぜそういう行動をとるのかが分かってきたりもします。
 
これもまた簡単ではないですし、そこまでやりたくないという声も聞こえてきそうですが、問題行動を改善できない人を救う試みとして私は有用だと考えています。
 
 

まとめ

 
みなさんは今までの話を聞いてどう感じられましたでしょうか?
 
「そうだよね、これから試してみるか!」
 
と思いましたか?
 
それとも
 
「そりゃそうだけど、そこまでやる?」
 
と思いましたか?
 
どちらを選ぶかはみなさんの自由です。
 
実は私はこれまで書いてきたようなアプローチを何度か試したことがあります。
 
そして効果が出たこともあります。
ただ、即効性はなく、5年10年のスパンで段々と変化していく人がほとんどです。
 
一方で全く効かない人もいます。
全く効かない人は、自分の考え方に固執してご自身の現状を維持し続ける固い意志を持っている人でした。
 
 
本質的に人を変えることはできません。
 
でもその人がどこかのタイミングでご自身の現状に不満を持ち、何かを変える必要があると思ったとしたらその人は変わります。
 
そうです、自分自身で変わるのです。
 
私たちができることはあくまで変わるきっかけを作ることです。
 
同じ職場にいる仲間として、みんなが楽しく幸せになるようお互いにいい働きかけをしあうことは大切なことと私は考えます。