みなさんこんにちは。
腸は第二の脳と言われたり、免疫細胞の7割が腸に集中しているとかいわれます。
その昔は脳が1番大事で脳に関する色んな本が出ていましたが、ここ10年から20年ぐらいの間に腸のことをいう本がすごく増えた気がします。
研究の成果で色んなことがわかってきたのかもしれませんが、とにかく腸はとても大事なものだということが改めて認識されたのでしょう。
今回は腸に関する本を1つご紹介します。
腸を治す食事術(著者:江田証)
FODMAP食とは
一般に言われる腸内環境改善食の問題
腸内環境を改善するために、一般的に以下のような食品を摂取するのがいいとされています。
- 発酵食品
- 水溶性食物繊維
- オリゴ糖
- EPA・DHA
だけどこういう食品をとっても腸内環境は改善しないというのが著者の主張です。
上記はあくまで腸に問題のない人が摂るといい食品であって、腸に問題があるひとには逆効果なんだそうです。
腸内環境を改善したい人のほとんどは、腸に問題を抱えているからこそ改善したいはずなのでこれらの食品では問題が解消できないことになります。
腸内環境の悪い人の代表的な症状として、過敏性腸症候群や便秘、下痢、お腹の張り、げっぷ、オナラなどがあります。
原因は食べ物の消化のプロセスの結果、大腸の中で異常な発酵が起きてガスが発生するからです。
FODMAP食
大腸の中にガスを発生させる原因物質は「吸収されにくい糖質」です。
これを FODMAP食 といいます。
FODMAPは以下の要素から構成されています。
- Fermentable(発酵性)
- O(オリゴ糖)
- D(二糖類)
- M(単糖類)
- A(And)
- P(ポリオール糖)
Aはあまり意味がありません。
意味はFermentable(発酵性)のある、O(オリゴ糖)、D(二糖類)、M(単糖類)、P(ポリオール糖)
になります。
では具体的にどんな食材かというと、こんなものがあります。
O(オリゴ糖)
とうもろこし、納豆、カシューナッツなど
D(二糖類)
牛乳、ヨーグルト、アイスクリームなど
M(単糖類)
りんご、スイカ、なし、ハチミツなど
P(ポリオール糖)
さくらんぼ、カリフラワー、しいたけ、さつまいもなど
腸内環境を改善するには
著者は腸内環境を改善する方法として、従来の方法を否定して低FODMAP食を進めています。
本書では低FODMAP食と高FODMAP食を写真付きで並べて、何を食べればいいかを丁寧に説明してくれています。
例えば、ご飯は低FODMAP食、パンは高FODMAP食、ぶどうは低FODMAP食、りんごは高FODMAP食というような具体例が豊富に載っています。
その他、排便に関するアドバイス、腸のマッサージ、生活のアドバイスなども書いてある本です。
FODMAP食というものにご興味を持たれたのであれば、本をお読みすることをお勧めします。