日本の多くの地域で、組とか区とかいう自治体の配下の組織があります。
言い方は様々ですが、僕が住む静岡県御殿場市では市の中に区があり、区の中に組、組の中に班があります。
その中の組長に就任することになりました。
僕の所属する組は200世帯以上あり、大所帯の部類だと思います。
組長人事は毎年難航していましたが、今回はすんなりと決まりました。
僕に白羽の矢が立ったのですが、ノータイムで了承したからです。
なぜ誰も組長になりたがらないかというと、以下のような理由からだと思っています。
- 完全ボランティア
- 権限なし
- 人前で話さないといけない
- 昔から続く行事の遂行義務があるが、住民の方々は参加したくない
- 回覧板、集金など現代にそぐわないアナログ業務の嵐
他にもあると思いますが、要は受けた人は大変なだけでメリットがほぼない。
だから頼まれた人は、ありったけの言い訳を並べ立てて決して受けない。
そしてなすり合いが始まる。
これは、人事を決める場に来た人の話であって、そもそも組長を決める場に参加しない人も多数います。
村八分になってもいい、とか組から脱退するとかいう人もいます。
PTAの役なんかもまったく同じ構図だと思います。
こういう人間のよくない様を見ているととても悲しくなります。
こんなの子供たちには絶対見せたくない。
だから僕は自分から手を挙げることはないですが、頼まれたら引き受けることにしています。
でも、僕は役から逃げている人たちを否定も批判もするつもりはありません。
問題は地域活動のあり方そのものだと思っています。
多くの人がやりたがらない地域活動をそのままバトンタッチしているので、今の地域活動はおそらく50年以上前の枠組みで運営されています。
それが現代に合う方がおかしいです。
だから住民の方々が反旗を翻しているというのが実態ではないでしょうか。
でも変えることができない。
枠組みを変えるのは為政者側しかできないですが、役員の任期は1年か2年がほとんど。
そんな中で長く定着した枠組みを変えるのは、ものすごく大変なことです。
役員を引き受ける人はその時点で、他人のことを考えられるいい人だと僕は思っています。
こういう人たちは、いろんな問題に気づいているはずです。
そして、何かを変えたいという気持ちが湧いたはずです。
でも、岩盤のような厚い壁を感じ、諦めてしまっていると思われます。
だから無難にこなして次の人にバトンタッチをするのです。
なんか、国政で起きている構図と似ていませんか?
僕は組長就任を受け、いくつかの誓いを立てました。
- やるからには嫌々やるのではなく楽しんでやろう
- 人と同じ道を辿るのではなく、少しでも何かを変えていこう
- 次の役をやる方が少しでも楽になるような何かを残してあげよう
組長としての活動は来年の4月からです。
それまでにいろんな準備をして、この誓いを実行できるようにしていこうと思っています。
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