人間誰しも成長したいという気持ちは持っています。
でも普段の仕事や生活をいつも通りに淡々とこなしているだけでは成長できませんよね。
成長意欲のある人は自らに難題を課し、それをクリアしようとして行動を起こすことができます。
ただ、行動をしようとして計画を立てたきり実行しなかったり、行動を遂行している途中で挫折してしまったりすることがよくあります。
なぜだと思いますか?
大抵の場合、無意識のうちに保険をかけているからなんだと私は思います。
自らに難題を課したとしても、達成できなかったからといって誰にも迷惑をかけないようにしていることが割と多いです。
あとは公に宣言せず、達成できそうになったら言おうとか、ゴール地点を曖昧にして責任を問われないようにしようとかします。
いわゆる覚悟が足りていないということになります。
覚悟を持って、勇気を出して自らゴールを表明し、うまく行かなたったら責任を取るなんてことができる人はなかなかいません。
これができる人は企業のリーダーだったり、事業家などで、その中でもほんの一握りの方々のように見えます。
そこで、頼まれごとを引き受けることをお勧めします。
誰かがあなたに何かを頼んでくる時、あなたがその頼まれごとを叶える力があると思って頼んでくるということをまずは理解してください。
あなたが何かを頼まれた時に自分が易々とできることなら引き受けるのですが、ちょっとハードル高いなとか、やりたくないなと感じると以下のような反応をします。
「そんなことやったことがないから無理だよ」
或いは
「何で俺なの?他にできる人いっぱいいるじゃん」
と言って断ってしまったりします。
つまり、頼まれた方は厄介ごとを言われていると感じてしまいます。
そして、自分以外の人が引き受けていいものを自分が引き受けると、何か損をした気持ちになったりもします。
確かに厄介事と捉えることもできますが、見方を変えれば自分が成長するチャンスであり、頼んだ人から信頼を勝ち取るチャンスでもあるのです。
私は今まで色んな役を頼まれましたが、基本的には全て引き受けるようにしています。
地域の役員、PTA会長、会社の部長、役員など数えてみると20を超える役を頼まれています。
会社の役は受ければ給料も上がるのでやる気も出ますが、地域の役やPTAなどは完全にボランティアなのでほとんどの人はどうやって断るかに頭を使っています。
正直に申し上げると、私も若い頃はどうやれば断れるかなと考えていました。
ただ、私が断ったとしても、頼んできてくれた人をがっかりさせた上にまた別の人を探さなきゃいけない。
そして、私が断ったことにより他の誰かが役をやることになる。
こんなことを考えるととても嫌な気持ちになり、断ることを止めることにしたのです。
断ることを止めることに決めたものの、PTA会長だけは本音で言えば断りたかったです。
私は人前で話すのを苦手としている人間でした。
それがPTA会長になると約1000人の前で祝辞を言わなきゃいけないので、考えただけでも恐怖でした。
それでも引き受けました。
それから恐怖を克服するために、スピーチの教室に通い声の出し方、話の組み立て方などを個別にレッスンしてもらい、何度も何度も練習をして何とか乗り切ることができました。
お陰で人前で話すことに大分抵抗感がなくなりました。
私にPTA会長を頼んできた人は私ができると信じて頼んでくれたのです。
だから私はその信頼に応えようと必死に取り組みました。
そして、私に頼んで良かったと感謝してもらえ、自分を成長させることもできました。
このように頼まれごとは、頼んだ相手がいるので逃げ場がなくやるしかないのです。
だから引き受けた瞬間に覚悟が生まれます。
自分に課したゴールがイマイチ達成まで行かないと悩んでいる方は、頼まれごとを快く引き受けることを強くお勧めします。
きっと自分がどんどん成長していき、色んな方に喜ばれる存在になると思います。