みなさんこんにちは。
今回は詐欺行為について考えてみたいと思います。
最近はコロナの影響で始まった持続化給付金の不正受給という詐欺行為がクローズアップされています。
こういう詐欺行為を見ていつも思うことがあります。
「こんなに頭がいいなら普通に稼げばいいのに」
でもこういう人たちは普通には稼げないと思います。
こういう人たちは詐欺行為そのものに快を感じている可能性が高いです。
万引きをする人は犯行を繰り返す人が多いです。
わずか数百円、数千円のために大変なリスクを冒してでも万引きをする。
万引きをする人を、手ぐせが悪いなんていう言い方もします。
泥棒も同じく犯行を繰り返します。
ルパン3世なんかを見ているとよく分かりますが、優秀なスタッフがものすごい緻密な計画を立てて上手にお金を盗みます。
本人たちには悪いという感覚はほぼないです。
これらに共通する犯罪者の快感は何でしょう?
「相手を騙すことを企み、その企み通りに相手が騙されたことが楽しい」
僕はこう思っています。
相手を出し抜くという行為については、どんな人でも多少の喜びを感じるのではないかと思います。
例えば、こんなことも出し抜く行為です。
- サッカーでドリブルをしてディフェンスを抜く
- 手品
- 魚を釣る
魚を釣るなんていうのは、魚に餌があると見せかけて食い付いたら釣られて食べられちゃうという話です。
相手が人間だったら大変なことです。
他にもいっぱいあると思いますが、人間は太古の昔から相手を騙すということはずっとやってきています。
だから人間の心理には相手を騙したいという欲求が常にあると思っています。
騙したい欲求があるのはいいと思いますし、騙されたいと思っている人もいます。
手品なんかを見にいく人は騙されたいという気持ちでいくのだと思います。
手品のほか、エープリールフール、サプライズ、ドラマ、各種スポーツなど人間は色んなことで騙し、騙されていてそれをエンターテイメントとして受け入れています。
エンターテイメントの範疇なら何の問題もないのですが、過去の歴史の中でえげつない人が現れてエンターテイメントの域を脱した行為をし出したのだと思います。
エンターテイメントの域を逸脱した行為を詐欺として、法律で取り締まるようになったのだと推測します。
ただもいくら取り締まっても、詐欺行為は無くならないでしょうね。
なぜなら世の中から騙すことに喜びを感じる人がいなくなることはないでしょうし、騙したことによる相手の被害がどこまで許容されるかはその時々の判断になると思うからです。
詐欺も含む犯罪行為に共通して思うことは、犯罪行為によってルールが厳格化されることによる弊害が大きいということです。
被害者保護の観点でルールを厳格化することに異論はありません。
ただ1人の異常な人の犯行によって、すべての人に厳しいルールが課されるというのが困ったことだと思っています。
要は厳しいルールによって面倒で余計な手間がかかるようになったり、生産性がものすごく落ちてしまったりして、それが故にその領域に手を出す人がいなくなったりするのです。
今回の不正受給の話でいうと、こういう人たちがいることで審査が厳格になり、提出書類がものすごく面倒になって手続きを敬遠する人が出てきたりするのです。
法律というのは犯罪者によってアップデートされていく側面はありますが、それ以外の良識のある人たちが困らないようなことも考えていく必要があるのではないかと思いました。