新柳の教え

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地域活動改革【その5】伝統が人々を苦しめている

地域の行事が形骸化してからもう長い年月が経っています。

地域の行事はもはややりたくないけどやらなきゃならないという部類になっており、多くの住民は何でそんなことするの?という疑問を抱きながら、波風を立てたくないが故にその活動に参加しているという様相になっています。

 

でも最近は地域の行事に対して、堂々と意義を唱えることができる人が増加してきたようです。

その結果、役を受けていて次の人にバトンタッチしようとしている人が、今まで以上に苦労するようになりました。

 

この傾向をみなさんはどう思いますか?

 

 

 

 

そもそもなぜこんなことになってしまったんでしょうか?

 

時間を僕の子供の頃、40年ぐらい前に巻き戻すと地域行事はとても楽しいものでした。

中でも体育祭はほとんど全世帯の人が参加し、競技に参加する人、応援する人が本気で取り組んでおり、大盛り上がりでした。

 

体育祭の後は懇親会をやり、ご馳走がたくさん出てみんな楽しそうに過ごしていたのを覚えています。

 

こういう行事を通して、地域の人たちとの距離が縮まりどんどん仲が良くなっていくという現象があったのです。

誰もがそれぞれの家庭の家族構成、状況などを知りお互いに助け合いができる文化が醸成されていました。

 

今思えばすごくいい時代だったなと思います。

常に誰かが自分のことを気にしてくれているので、孤独になったり引きこもりになったりする率もかなり少なかったように思います。

 

できればそういう時代に戻りたいとも思いますが、もう戻れないのははっきりしています。

 

僕は先程いい時代と言いましたが、それはあくまで地域の繋がりという意味で言っています。

この時代は家族の中では女性が大変な時代だったのだと思います。

 

僕の母の世代は婦人会というものがありました。

これは文字通り婦人が集う会です。

 

僕の母は婦人会が楽しみの1つでした。

家事から離れ、自分の時間が確保できる唯一の時間が婦人会だったんだと思います。

当時はこういう会を地域の人たちみんなで作り上げて、運営していたんですね。

 

今はどうかというと婦人会はまだ存続していますが、年齢は70歳以上の人ばかりというのが僕が住んでいる地域の傾向です。

 

現代でいうとママ友の集まりなどが婦人会でやっていることと近い気がします。

 

ここまで色々書いてきましたが、何を言いたいかというとこういう伝統なり慣習というものは、みんなが楽しむためのものだったということです。

 

それが今は苦痛になっている。

 

当たり前です。

伝統が時代に合わなくなっているのに、何も工夫もせずに続けているからです。

 

現代の地域活動に参加している人は、完全に受け身になってしまい、やらされ感が満載でやっているのです。

 

伝統は続けるのが目的ではなく、みんなが楽しむことが目的でなければ意味がありません。

 

伝統が人々を苦しめているだけならやめる、あるいは楽しめるように変えていけばいいのです。

 

そんなことはみんなが分かっているはずなのに、誰もそうしようとしない。

何も動きをかけずに、フェードアウトしようとする態度は大人として本当に情けないと思っています。

 

これを後世に残して、次の世代に委ねる態度が今のスタイルなんでしょう。

 

僕は来年組長になるので、こういうところにメスを入れて自分が変えていこうと強く思っています。

 

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